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『今の子ども達が変だ』という事をよく耳にします。
私達小児科医には多くの子ども達の成長を見届ける事ができる特権があります。また小児科医は子育てアドバイザー的側面を兼ねていると考えています。診察中に子育ての相談をよく受ける事があります。愛くるしくむ邪気だった子どもが大きくなってグレテしまったと知ると非常に悲しいものです。どうしたら今の物が満ち溢れた豊な時代にあった賢い育児が出来るのかを一緒に考えて行きたいと思います。(参考 クリニック ページ Vol. 6)
医者は頼られると嬉しいものです。遠慮なく何でも言って下さい。困った事があれば何なりとご相談下さい。
私からの「子育て提言」
1)親子で楽しく過ごす時間を多くしましょう。
親子が共有できる時間を少しでも多くする事はとても大切です。
2)親は子どもの奴隷になってはいけない。
子どものご機嫌を取ったり、ちやほやする必要はない。ダメはダメのけじめをつけられる親でなくてはなりません。毅然とした態度で接して下さい。お姫様・殿様扱いをしてはいけません。我慢すること、頑張ることの出来る人になってもらわなくてはいけません。甘やかされ過ぎては将来心配です。赤ちゃんの頃から思うようにいかなくてもそれなりに楽しく過ごせると言った扱いをするべきです。
3)子どもを人形扱いしないで下さい。
子どもは親のおもちゃではありません。子どもを親の喜びの対象として扱わないで下さい。親は子どもをしっかりした大人にさせるだけのしつけをして下さい。子どもには子どもの考えがあり、世界があります。
4)子どもに一人部屋をあたえない。
中学校になるまでは自分の部屋を持たせないほうがいいと思います。一家団欒の場をつくる事が大切です。嫌でも家族と一緒にいなければならない、いつも親の顔を見ている、親はいつも子どもを観察できる環境も大切な事です。そうでなければ子どもは自分勝手な生活が出来てしまうし、親は自分の子どもを理解できなくなります。
5)テレビは一家に一台でじゅうぶん。
自分の見たいテレビがいつも見られるとは限らない。お互い譲り合う事も必要だし、我慢する事も必要です。家族みんなで同じ番組で楽しむ事は大切です。そう言った家庭環境があたりまえと思えば不満にはなりません。
6)育児の分担をしない。
子ども達にはいつも両親がそれぞれ同じだけの力をそそぎ育児をして下さい。「長男はお父さんが、次男はお母さんがいつもめんどうをみている」というのはよくありません。